ジェイソン流お金の増やし方レビュー|笑って学べるお金の教科書
芸人・厚切りジェイソン初の著書『ジェイソン流お金の増やし方』を徹底レビュー。新NISAにも対応し、「長期・分散・積立」の基本を楽しく学べる実践型資産形成の入門書です。

ジェイソン流お金の増やし方 改訂版
芸人でありながらIT企業の役員でもある厚切りジェイソンが、自ら実践してきた「お金の増やし方」を惜しみなく公開した一冊。それが『ジェイソン流お金の増やし方』です。2024年以降の新NISA制度にも対応し、日本人が陥りやすい「お金の思い込み」をユーモラスかつ論理的に解き明かしてくれます。
この本は、「貯金は安全」「投資は危険」と思い込む日本人に、まさに“Why Japanese people!?”と叫びたくなる現実を突きつけます。単なる節約本でも投資本でもなく、「生き方とお金の関係」を根本から考えさせる、まさに“人生の教科書”のような一冊です。
CHAPTER1|お金を増やしたいのに、なぜ行動しないのか?
第一章では、ジェイソンが冒頭から鋭く問いかけます。
「WHY!? お金を増やしたいのに、なぜ何もしないの?」
彼が強調するのは「行動しない日本人」の姿勢です。多くの人が「お金が増えない」と嘆きながら、支出を見直すことも、投資を学ぶこともしない。ジェイソンはそんな“思考停止状態”にメスを入れます。
ここで彼が伝えたいのは、「知識よりも、まず行動」。たとえ100円でも節約し、少額でも積立を始めることが、人生を変える第一歩だということです。お金の問題を放置していては、一生“時間とお金に追われる人生”から抜け出せないという警鐘が響きます。
CHAPTER2|支出を減らすことが、最大の投資である
第二章では、「節約こそが最初の投資」として、具体的な支出削減法が紹介されています。ジェイソンは節約を“ケチ”ではなく“戦略”として位置づけています。
・毎月の固定費を見直す(特にスマホ代・サブスク・保険)
・本当に必要なもの以外は買わない
・「見栄消費」をやめる
これらは誰でも今すぐ実践できる内容ですが、重要なのは“目的意識”です。支出を減らすのは、「投資に回す資金を作るため」。節約で浮いた1万円をNISAなどに積立すれば、10年後には大きな差になります。
特に、ジェイソンが述べる「お金の使い方を選ぶことは、人生を選ぶこと」という言葉は、本書を貫くテーマそのもの。支出を減らすという単純な行為に、人生の自由を取り戻す意味が込められています。

ジェイソン流お金の増やし方 改訂版
CHAPTER3|ジェイソン流・お金を増やす10の方法
第三章は、本書の核心ともいえる「10の増やし方」です。どれも難解な投資理論ではなく、ジェイソン自身が実践してきたリアルな方法がベースです。
主なポイント
- 収入の一部を必ず投資に回す
- 時間を味方につける「長期・積立・分散」
- 一攫千金を狙わず、複利の力を信じる
- 投資信託をコツコツ買う(特にインデックスファンド)
- 生活レベルを上げすぎない
- 他人と比較しない
どれも「真面目だけどシンプル」。そして何より、“誰でもできる”ことばかりです。特に、「投資は自分の未来へのプレゼント」というジェイソンの言葉は印象的。リスクを恐れるよりも、何もしないリスクの方が大きいというメッセージが心に響きます。
CHAPTER4|資産形成は「自由を手に入れる」ための手段
最終章では、お金を増やす目的が「自由を得ること」にあると説きます。
「お金のために働く」のではなく、「自分のために働く」人生へ。そのためには、働かなくても生きていける仕組み(資産)が必要です。
彼は言います。「資産形成とは、自分の人生を自分でコントロールすること」。 つまり、お金を増やすことは目的ではなく手段であり、最終的には“時間”と“心の余裕”を得るためのものだと解き明かしています。
また、コラムでは「良い借金」と「悪い借金」についても紹介。 教育や投資など“未来を生み出す借金”は良いが、浪費のための借金は“人生の足かせ”になると警鐘を鳴らしています。
読後の感想|お金=生き方を考えるきっかけになる本
『ジェイソン流お金の増やし方』は、単なるマネー本ではありません。 「日本人が抱くお金の固定観念をぶっ壊す」ためのメッセージブックです。
著者の軽快な語り口と、シンプルで明快な内容のおかげで、お金の話が苦手な人でもスッと頭に入ってきます。特に新NISAを始めたい人、投資を学びたい人には“最初の1冊”として最適です。
そして何より、「お金の知識は生きる力」ということを改めて教えてくれる一冊です。 笑いながら、自分の人生とお金を見直す時間をくれる──そんな本でした。

ジェイソン流お金の増やし方 改訂版























