ハイパーインフレの悪夢
ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する
アダム・ファーガソン
黒輪篤嗣 (翻訳)
桐谷知未 (翻訳)
リンク
貨幣価値の下落と物価の上昇が限度を超えたとき、私たちの日常は激変する。
破綻の前触れから末路までを生々しく描き出した迫真の記録。
「ドイツの経験は反面教師として役に立つはずです」池上彰
「政治と経済の混乱がお互いを増幅しあう姿は昔話とは思えない」滝田洋一
「歴史が『生き抜く術』を教えてくれる」藤巻健史
紙幣を刷ることで危機を脱せると信じた国の末路――
今から100年前、第一次世界大戦に敗北したドイツは、
政府の財政支出をまかなうため、大量の国債を発行した。通貨安で輸出がさかんになって、企業はうるおい、失業率は低下、
株式市場も活性化するが、やがて深刻な物価高騰が庶民の生活を襲う。失業と破産が増え、モラルが失われ、ありとあらゆる対立が噴出するなかで、
ひとびとはどう行動し、社会がどう崩壊していったのか。財政破綻国の過去が警告する、この国の「明日」。
リンク
《目次》
通貨への信頼が失われると何が起きるか 解説・池上 彰
2010年版の刊行に寄せて序章
第1章 金を鉄に
第2章 喜びなき街
第3章 突きつけられた請求書
第4章 10億呆け
第5章 ハイパーインフレへの突入
第6章 1922年夏
第7章 ハプスブルクの遺産
第8章 秋の紙幣乱発
第9章 ルール紛争
第10章 1923年夏
第11章 ハーフェンシュタイン
第12章 奈落の底
第13章 シャハト
第14章 失業率の増大
第15章 あらわになった傷跡
終章参考文献
謝辞
訳者あとがき
リンク