両手にトカレフ
ブレイディみかこ
西加奈子氏、推薦!
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者が14歳の少女の「世界」を描く、心揺さぶる長編小説。
この物語は、かき消されてきた小さな声に力を与えている。
その声に私たちが耳を澄ますことから、全ては始まるのだ。
――西加奈子氏◎ブレイディみかこ氏からのメッセージ
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』には
出てこないティーンたちがいました。ノンフィクションの形では
書けなかったからです。あの子たちを見えない存在にしていいのかというしこりが
いつまでも心に残りました。
こうしてある少女の物語が生まれたのです。◎STORY
「ここではない世界」は、 今この場所から始まっていく――。
寒い冬の朝、14歳のミアは、短くなった制服のスカートを穿き、
図書館の前に立っていた。そこで出合ったのは、カネコフミコの自伝。フミコは「別の世界」を見ることができる稀有な人だったという。
本を夢中で読み進めるうち、ミアは同級生の誰よりもフミコが
近くに感じられた。一方、学校では自分の重い現実を誰にも話してはいけないと思っていた。
けれど、同級生のウィルにラップのリリックを書いてほしいと
頼まれたことで、彼女の「世界」は少しずつ変わり始める――。◎プロフィール
1965年、福岡県生まれ。1996年から英国ブライトン在住。
2017年、『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』で
新潮ドキュメント賞を受賞。
2019年、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で
毎日出版文化賞特別賞、Yahoo!ニュース | 本屋大賞
ノンフィクション本大賞受賞などを受賞。ほか著書に『女たちのテロル』
『ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち』
『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』など多数ある。